
正信偈とは何か?
正信偈(しょうしんげ)は、浄土真宗の宗祖である親鸞聖人が著した「教行信証」の一部であり、仏教の教えを簡潔にまとめた偈文(げもん)です。120句からなるこの偈文は、阿弥陀仏の救済を讃える内容が中心で、浄土真宗における日々の勤行で唱えられています。
正信偈の歴史的背景
正信偈は本願寺第七存如宗主によって初めて抄出され、民衆化を進めたのは第八代蓮如上人です。 蓮如上人は「正信偈大意」という注釈書を著し、その解説を通じて1宗の網要を広めました。
正信偈の内容と意義
正信偈では、阿弥陀如来の慈悲と救済について述べられています。
「凡聖逆謗斉廻入」(ぼんしょうぎゃくほうさいえにゅう)という句では、
愚者も聖者も阿弥陀仏の救いを信じる事で等しく救われるという思想が示されています。 この教えは、誰もが平等に救われるという浄土真宗の根本理念を表しています。
かんたんに現代語訳すると...
・帰命無量寿如来 南無不可思議光
(限りない命と智慧の光である阿弥陀如来に身を委ね、帰依します。)
・法蔵菩薩因位時 在世自在王佛所
(阿弥陀仏になる前の菩薩が、自在王仏のもとで修業し、すべての人々を救う願いを立てました)
・如来所以興出世 唯説弥陀本願海
(釈迦如来がこの世にあらわれたのは、阿弥陀仏の救いの本願を説くためでした。)
・能発一念喜愛心 不断煩悩得涅槃
(阿弥陀仏への信仰を得る事で、煩悩を断ち切らずとも浄土で悟りを得る事ができます。)
まとめ
正信偈は単なる経典ではなく、浄土真宗の教えを凝縮した重要な聖典です。
その内容を学ぶことで、阿弥陀仏の慈悲に触れ、心豊かな日々を送る助けになります。
過去の投稿